資産相続について

資産相続④

福田さん(仮名)の父親は、認知症、要介護2でいっしょに同居していますが、福田さん自身は介護と仕事の両立が大変で、高齢者施設に入居してもらおうと考えています。その際、父親の資産から生活費や入居一時金をねん出したいのですが、父親本人の判断能力が衰えてきています。どうすれば、スムーズにいけるのでしょうか。

認知症の人は自身の希望をうまく伝えられないので、その人を良く理解する身近な家族等から意思を認識することになります

福田さんの父親がどこでだれに介護してもらい、最期をどのように迎えるのかがポイントとなります。
これは、心身の状態や性格、生活習慣などを鑑みてきめていき、会話ができる状態であれば本人の言葉を聞く場合もあります。
その結果、福田さんからは、「父が迷子になって家に帰れなくなったことや、ボヤ騒ぎを起こしたこともあり、介護と仕事の両立は限界」、次男は「共働きで子育ての真っ最中で父を看る資金、時間に余裕がない」ということでした。
福田さんの父親は、「子ども達には迷惑かけたくない」と話していて、兄弟は「父には安心して快適に暮らしてほしいのと同時に、認知症が進んでいるので介護の専門家に任せたい」という希望もあり、高齢者施設への入居を考えることにしました。

福田さんの生涯必要資金を割り出して年金収入と資産でまかなえるプランをたてます

前提として福田さんの資産は 預貯金 3000万円 有価証券 2000万円 自宅(土地)3000万円  自宅(建物)600万円 収入 年金252万円/年(21万円/月) 支出 300万円/年(25万円/月)です。
十分な資産はあるものの福田さんの性格やこれまでの生活歴、要介護2ということなども考慮し、入居一時金2000万円、月々の費用30万円を予算とし、貯蓄残高が長期入院等の万が一に備えた費用や葬儀費用を計算し、そこからの残余が相続財産になります。

成年後見制度は判断能力が低下した人の資産を適切に管理し、その人らしい生活ができるように支援するための制度で、成年後見人等は家庭裁判所から選任され、資産の保護と身上監護を行います。選任されると本人の代わりに資産を管理・処分し、それを本人のために使えます。
今回は長男の福田さんを成年後見人候補者として申し立て、選任されました。
これで、高齢者施設との契約や入居一時金の支払いができるようになり、さらに今後の施設生活にかかるお金や病気などのリスクに備えて資金の流動性を高めるための有価証券の現金化も可能になりました。

家族が成年後見人になる場合は相続人同士のコミュニケーションが非常に大切で、兄弟間の情報共有は欠かせません。
資産の使い込み等の心配を取り除くためにも、年間収支の状況等の情報を次男にも伝えることをすすめます。
例えば、成年後見人は1年に一度、家庭裁判所に財産の使用状況や残高、本人の状況について報告する義務がありますが、そのコピーを渡し、財産が1年経ってどのようになったかを共有していればトラブルに発展することはなくなります。

有価証券を売却するなどして金融資産を一つの口座にまとめることも、財産管理がスリムになるだけでなく、使用用途がより鮮明になるためおすすめのポイントです。
福田さんは要介護2で認知症のため、認知症ケアに重点をおいた有料老人ホームやグループホームが適切と思われます。

施設選びのポイントの一例です。

  • ●(清潔感)掃除が行き届いているか(においもチェック)。
  • ●(職員との関係)職員の言葉遣いが適切か。過度に馴れ馴れしくなく、入居者にお客様として接しているか。
  • ●(ケアの質)職員の入れ替えが激しくないか。若い人ばかりだと職員が定着していない可能性もある。
  • ●(災害時)施設住所地のハザードマップを確認する。

お問合せ

訪問リハビリマッサージについてのご質問は以下からお問合せ下さい。
「よくある質問」はこちら

0120-41-4976
メールでのお問合せはこちら

無料体験実施しております

初回無料体験実施中

当院では初回に限り、
訪問マッサージの無料体験を行っております。
是非一度お申込み下さい。

無料体験マッサージに申込む

訪問マッサージの無料体験をぜひ一度お試し下さい!

安心して施術を受けていただく、そのことを大事にしたいと私たちは考えます。そのため、ご本人はもとより、ご紹介くださるケアマネージャーさん、周りで支えている方々にぜひ一度体験していただき、ご納得いただいてから安心してサービスを受けてほしいと思います。
料金はもちろん無料となっており、実際の施術と同程度の時間設定で体験できます。実際にお受けいただき、ご不明な点などはお気軽にお電話にてお尋ね下さい。

ラクエル訪問マッサージからのお知らせ

お知らせ