リウマチ④
関節リウマチを発症すると、痛みのある関節は動かしにくくなります。
可動域は狭くなり、日常動作も不自由になっていきます。
しかし、動かさなければ、骨や関節(軟骨)、周囲にある筋肉、腱、靭帯などの運動器は弱っていきます。
運動器は動かすことで、生理機能や新陳代謝を営んでいるからです。
骨は、常に新陳代謝を繰り返すことで維持されています。
新しい骨がつくられるためには、運動の負荷を加えることが必要で、この負荷がないとカルシウムが抜けてもろくなります。
関節の軟骨には、血管やリンパ管がないため、必要な栄養や酸素は滑膜から補給されます。
これには歩行が関わります。
歩くことで、関節の内圧が上下してポンプのような作用をし、滑膜の働きを活発にして軟骨への補給も盛んになるのです。

一方、歩かないとポンプが働かないため、補給もうまくいかず、酸素不足、栄養不足で軟骨は弱っていきます。
寝たままの状態で体を動かさないと、筋力は1日に5%ずつ低下するといわれ、背骨のカルシウム量も失われていきます。
筋肉や骨や関節を弱めないためには、関節リウマチの痛みが強いときには安静にし、それが落ち着いたらリハビリマッサージなどを行います。
リハビリといっても、間違った方法では逆効果になるので、なるべく専門家に運動方法や体操など体の動かし方の指導をうけて(ラクエル訪問マッサージでも勉強しております。)毎日の生活の中で、根気よくつづけていくことが大切です。
