リウマチ②
かつてリウマチは、歩行困難や寝たきりへの道をたどる病気でした。
そのため、多くの患者さんが「自分もいつかはそうなる?」という不安を一度は味わうといいます。
しかし、関節リウマチ は、滑膜(かつまく)に炎症が起こっても、いきなり関節が破壊されたり、変形したりするわけではありません。
発病後、大体1~2年で骨が傷つくようになり、2~3年以内に破壊が進み、5~10年くらいで段階的に変形していくとされています。
つまり、破壊がはじまる前の早期に病気を見つけ、きちんと治療することが重要なのです。

関節リウマチの治療法は、このところ飛躍的に進んでいます。まずは、下記に書かれたチェック表をご覧ください。
早期に見つけるための症状
- 朝起きたときに関節のこわばりが15分以上あり、このような状態が1週間以上つづく。
- 全身の3つ以上関節がはれ、このような状態が1週間以上つづく。
- 手指の第2・第3関節、手首、足首、足指のつけ根の関節のはれが1週間以上つづく。
- 左右の関節がはれ、それが1週間以上つづく。
- 関節のはれが、さわるとやわらかく、紡錘状(ぼうすいじょう:ラグビーボールのような形)である。

このような状態にお気付きになられましたら、できるだけ早く専門医にご相談ください。