- 骨粗鬆症(骨の不思議な魅力)①
- 骨粗鬆症(甘くみないで)②
- 骨粗鬆症(圧迫骨折)③
- 骨粗鬆症(骨折しやすい部位)④
- 骨粗鬆症(要因)⑤
- 骨粗鬆症(骨への知識)⑥
- 骨粗鬆症(食事のポイント)⑦
- 骨粗鬆症(食事のポイント2)⑧
- 骨粗鬆症(予防運動)⑨
- 骨粗鬆症(予防運動)⑩
骨粗鬆症(食事のポイント)⑦
健康で丈夫な骨を作るためには、まず栄養のバランスのとれた食事を規則正しくすること、多くの食材を取り入れた食事がもとめられます。
骨の成分は主にタンパク質とカルシウムですから、それらを十分にとることは骨を健康で丈夫に保つために重要です。
ただし、タンパク質とカルシウムだけでいいというわけではありません。
さまざまな身体の機能を維持するためには、栄養のバランスのとれた食事をすることが大切です。
バランスのいい食事の基本は、1回の食事を主食、主菜、副菜に分け、それぞれを多種類の食品で組み合わせることです。
主食は、ごはん、パン、麺類などです。十分なカロリーをとることは大切です。
カロリーが少ないと筋肉や骨は弱くなります。
ただし、体重がふえて困るときは、主食で摂取カロリーを調節することはよいことです。
主菜は、肉や魚、玉子などのおかずです。動物性タンパク質が多く含まれており、身体を作るよい材料になります。
これらを3食のうち2食はしっかり食べられるとよいです。
植物性ですが、豆や大豆製品は良質のタンパク質を含んでいます。
副菜の、おひたし、煮物、サラダなどの野菜中心のおかずは、食物繊維やビタミンの供給源です。毎食1~2品あるといいです。

高齢者を対象とした研究が発表されました。
10種類の食品をあげて、このうち毎日のように食べている食品が何種類あるかと、握力や歩行速度との関連を調べました。
その10種類とは、魚、油(を使った料理)、肉、牛乳、野菜、海草、いも類、玉子、大豆、果物です。
頭文字を並べると「さあ、にぎやか(に)いただく」となります。
この10種類を多くとると、握力や歩行速度が強く、またその後に低下しにくかったとの報告がありました。
毎日必ずとりたい食品と3回の目安量あげておきます。
肉 70グラム(薄切りなら3枚程度)
魚 80グラム(切り身なら1切れ)
玉子 1個 (50グラム)
大豆製品 豆腐なら(100グラム)納豆なら1パック(50グラム)
牛乳・乳製品 牛乳Ⅰ本(200グラム)
緑黄色野菜 にんじん、ほうれん草、ピーマンなど濃い色の野菜をたっぷり。
淡色野菜 カリフラワー、白菜、たまねぎ、大根、かぶなどをたっぷり
果物 季節の果物1種類を食べやすい量
いも類 料理1品
海藻、ひじき、わかめ、昆布など料理1品
油脂 揚げ物など油を使用した料理1品
量は少なめで、食品や料理の種類をできるだけ多くとることが食事のポイントです。塩辛い食品は控えめにし、食塩の摂取量は1日10グラム未満にするといいです。
